最近、車社会になって、脚の衰えが目立ちます。
「歩くのがいいですよ」と言うと、よく「自転車はどうですか」と聞かれます。
歩くのが面倒なのでしょうか・・・
たしかに自転車は便利だし、排ガスも出さないので環境にやさしいと思いますが、
健康面からみると、問題が多いと思われます。
整体的にみると、骨盤に影響が大きいのです。
まず、自転車にのると恥骨結合の部分がサドルにあたります。
そこに体重がもろにかかりますから、恥骨結合部には常に両側に開く力がかかることになります。
その影響で仙腸関節に隙間ができ、骨盤がしまりのない状態になってしまいます。
ですから自転車に長時間乗るのは、好ましくないと思います。
もうひとつの問題は、自転車をこぐとき、大半は太ももでこいでいるので、膝から下が使われていない事です。
自転車のペダルは回転しますから、膝から下はただ回っているだけです。
血液循環を考えると、静脈血を心臓に送り返す働きをしているのが、ふくらはぎ(腓腹筋)ですが、
自転車に乗っていると、この腓腹筋はほとんど使われません。
この腓腹筋を使うのは「歩く」という動作です。
血液循環を良くし、心臓の負担を少なくするためにも歩きましょう。