こんな質問をよくされます。
「整体やカイロプラクティックでやるボキッバキッと矯正するのってどうですか?」
「強く揉むのは良いんですか?」こう質問されるとどう答えたらいいか苦慮します。
それぞれの方法でからだに何が起こるのか、その効果とリスクをわかって用いると良いと思いますが、
私自身の施術にはボキッやバキッは使っていません。例えば首を矯正したいときは
手(指)の関節を使って、間接的に矯正しています。
施術する方法自体に良いも悪いもないと思っていますが、
強い力で揉むことに当然、筋肉や関節、血管を傷めるリスクがあります。
習慣的に強い力で揉んでいると、次第に感覚も麻痺してきます。
でもボキッとする矯正や強く揉む動作の中には、
身体を有効に変化させる刺激や動きが含まれている場合もあります。
どんな方法であれ、うまく刺激が入れば身体が自分から勝手に変化してくれます。
「変化させる」ではなく「変化してくれる」のです。
どこかがズレているから、そこにうまくはめ込めばいいとか、
硬くなっているので強く揉むと柔らかくなると思って施術しても、うまくいくことはありません。
私が一番心がけていることは、患者さんの身体が自ら良い方向へ変化するように、うまく刺激を伝えることです。
この刺激が脳を伝わって全身を変化させますので、強い刺激はいりません。わずかな刺激で充分ですが、
その人にとって必要な刺激がうまく伝わっていないから、結果を出すことができないと思われます。