一年に一人か二人くらいですが、私の施術を受けていて
「もっと強くやってもらえませんか」と言う方がいらっしゃいます。
私はそう言われると途中でやめて帰ってもらいます。(すごく怒って帰りますが)
こういう方は、たぶんいつも強く押すマッサージに行っていらっしゃるんでしょうね。
強く押すマッサージに通われている方にお伝えしておきたいことがあります。
マッサージは古くから日本人のからだを癒してきました。
マッサージを受けると、からだが楽になったり、気持ち良さを味わうことができるでしょう。
もしリラクゼーションを目的にマッサージに通っているのであれば、問題はありません。
少し肩が凝った程度であれば、改善も可能です。
しかしマッサージには落とし穴があります。
軽く押されてもあまり効かないので、強く押してもらわないと気が済まなくなってしまいます。
毎週のようにマッサージに通っているのに一向に楽にならない、そんな方も多いのではないでしょうか。
実はそのレベルの方は、マッサージの落とし穴にはまっているかもしれません。
そもそもマッサージとは、凝り固まった筋肉をほぐすことです。
しかし考えても見てください、筋肉は筋繊維と言う繊維でできています。
わかりやすく言うと、スーパーで売られているささみのお肉を想像してください。
それを強い力で押すと、肉はつぶれていきます。
それを皆さんはマッサージという形で、平気で行っているのですよ。
マッサージされたその時は、筋肉がほぐれて一時的に楽に感じられますが、次の日痛い事はありませんか。
いわゆる「もみかえし」で筋繊維がつぶれた状態になり、硬くなった筋肉は更に血流が悪くなって
老廃物が溜まり、どんどん凝りが取れなくなってしまう悪循環をおこしてしまいます。
日本人の常識としては、マッサージなどで筋肉を揉みほぐさなければ筋肉が柔らかくならない
そして楽にならないという先入観があります。
我々治療家では、強く筋肉を揉んではいけないという逆の常識もあります。
強く揉まなくても筋肉をゆるめる方法が確実にあります。