このような症状を持った学生さんや、年配の方が来院されます。
昔は重労働の方に多かったんですが、最近はスポーツ選手(10代)や若い方、年配の方まで様々です。
なぜなるのか?
それは局所的な使い方(繰り返しの動作など)で、
腰に集中して負担がかかってしまった結果、分離症になるのです。
では、このような使い方をしている人が、すべてそうなるのか?そうならない人もいます。
腰椎分離症に限ったことではなく、すべてに共通していることですが
同じスポーツをしていても、同じ仕事(作業)をしていても
からだを壊す人と壊さない人がいます。なぜでしょうか・・・
私が思うに、原因はそのスポーツや仕事にあるわけではなく、その人のからだの中にあるということです。
つまり、それが歪みであり、からだのバランスです。
このような症状が出る時は、からだにアンバランスが生じており
それが動作や回復力、栄養吸収などに影響し、その積み重ねが大きな個人差を生むのではないでしょうか。
このような状態ですと、からだのバランスを整えないと、いつまでたっても改善しませんし
分離症からすべり症へと進んでしまいます。
特に10代のスポーツ現場で多く見られますが、大会などが差し迫っていると
ゆっくり施術する時間がなく、限られてしまいます。
将来を大きく左右する時期ですので、本当は安静にしていればいいんでしょうが
「とにかく今が大事なんです、何とかしてください」と言われます。
しかし応急的な施術では、2~3日はなんとかなりますが
しっかり直しておかないと、腰椎分離症は分離すべり症へと進行していくこともあります。
その後の競技人生だけでなく、競技引退後の生活まで影響を及ぼす可能性があります。