喉のすぐ下から鳩尾(みぞおち)まで続く縦長の骨があります。
この骨を胸骨と言いますが、この骨が下がると、みぞおちの痛みに関係してくるようです。
先日来院した60代の女性、最近みぞおちのところが痛いという訴えでした。
私自身このような方は初めて・・・
ていねいに観察しながらみていくことに、
まずは全体のバランスを調整
次に骨盤から脊椎を調整、みぞおちの裏側の椎骨が硬くなっていたので緩め
一度立って確認してもらうと、みぞおちの痛みに変化はありませんでした。
念のために胃に問題があるのか調べてみたところ、胃下垂でもないし、
胃にリンパがたまっている訳でもありません。
そこで、肋骨と胸骨をしっかり確認したところ、これらの骨が下がっていることがわかりましたので
立位になってもらい、胸骨とその裏のところに手をあて、皮膚をわずかにずらすようにして
2分くらい手をあてていたあとに、確認してもらったところ「痛くない」とおっしゃいました。
本人は痛くなくなったことにびっくりしていました。
どうして痛くなったか聞かれたので、
「たぶん前かがみや前傾姿勢が長かったため、胸骨が下がってみぞおちの痛みになったのでしょう」
と答えて終了しました。
もしまた痛くなった時に自分でやる方法も指導しました。