自律神経失調症の方が増えている背景のひとつには、世の中の”速さ”があるのではないでしょうか。

スピードが速すぎる

近年は、身の回りに起きる事柄の変化が大変速いと思います。テレビのない時代や携帯のない時代ならば、現場にかけつけるまでに数時間、数日かかっていたが、今では例えば地震があったら、テレビをつけるとリアルタイムに状況がわかるなど、情報が伝わるまで速い。
これが脳の異常緊張を招いているのではないでしょうか。
特にテレビは一日中つけっぱなしにしていると、音や映像で脳が休まることはなく、しかし身体は疲れていないのです。これでは眠れないのもわかります。

呼吸が浅くなっている

リラックスできない理由は他にもあります。
動かない、歩かないことで、呼吸が浅くなっているのではないでしょうか。呼吸が浅く弱いということは、身体に取り入れる酸素の量が少なくなり、体の中の組織のガス交換がうまくできずに疲労物質が蓄積されるようになり、蓄積された疲労物質が痛みや体の不調として現れます。すると筋肉も硬くなり、緩めようとしても緩まないという状況になります。ですから、意識して深い呼吸をするということは大切です。「呼吸法」により自律神経のバランスは整います。