最近色々な難治性の病を抱えた方や、原因不明の不調を抱えた方が来院されます。
今までは施術をして身体に変化を与えようと一生懸命やっていたことが、単なる押し付けではないかと思えることが多々ありました。
私自身、整体に関する勉強をして学んだことを、自分の考えに従い施術することが患者さんの体を変化させると思い込んでいましたが、最近はこちらの思いで変化するのではなく、相手の体が私を受け入れてくれてこそ変化するものと思うようになりました。
そのためには、どっしり構えて施術すること。相手の体が自然に変化してくれると信じて施術すると、良い方向に向かってくれます。

素晴らしい「療法」や「テクニック」学んで、こちらの思いで施術し相手を変化させようと頑張ってみても、思うほど効果が出ないのは何故か…それは相手の体の事を考えていないからなのです。
からだを通じてその人の人生、生き方、生活様式、体の癖、使い方、習慣などを察知(観察)することが必要です。例えば、毎日同じ動作をする職業に就いている、毎日同じ姿勢でパソコンとにらめっこしている、過去に転んだことがある、事故にあったことがある…などそれぞれの生活様式、習慣があるうえで、私が何か操法することにより動き出した体がどう動いていくかは私には分かりません。それぞれの生活習慣によって動いていくのであり、私が動かすのではないからです。
その変化は人によって違います。