来院される不調の方に、ある共通点があることに気づきました。
それは痛いところや不調のところを手で叩くということです。
先日来院された50代の方、施術を待っている間、からだのあちこちを叩いていました。
その叩く動作はよく見られる光景です。
苦しかったり痛かったりするから叩くのでしょうが
人間の脳はとても敏感で、叩くとその刺激で脳に信号が送られます。
叩くことでほんの少しはからだに変化がでますが、その刺激は決して身体(脳)に良くありません。
人の苦しみや痛みは、脳が感じて直したり修正したりしているのですから、
叩いたらどうなるかわかりますか・・・
物をこわす時は叩きますよね、そうすればこわれます。
人間の身体も叩くことでこわれていきます。
では、こわさないようにするにはどうすればいいのか?
それは簡単で、撫でるといいんです。
撫でると脳には優しい刺激がいき、脳が心地よくなり身体の不調がなくなっていきます。
もうひとつは痛いところや不調のところにじ~っと手をあてていると(1分~5分)
びっくりするほど良くなります。
皆さんも小さい頃、どこか痛くなった時に
母親に手をあててもらったり、さすってもらった記憶がありませんか。
「そこのあなた、自身のからだ叩いていませんか?叩くとからだがこわれますから気をつけましょうね」
疲れたり不調になったりすると整体に行く方も多いと思いますが
強く押したり揉んだりするところはNGですよ。
人間のからだは強く刺激をされると、逆に守ろうとしてすごく硬くなりますし、
脳も悲鳴をあげてしまいます。
大抵の方は「強く押されるとからだが緩む」と勘違いしていますが、
強く刺激されてからだが緩むことはありません。
もう一つ注意しなければいけないのは、強い刺激によって筋肉や筋膜が傷ついてしまうことです。
傷ついた筋肉や筋膜が元どおりになるまで、最低でも一週間はかかりますし
もし、ひどく傷ついた場合には二週間以上かかることもあります。
施術する方も、そんなことを知らないでやっている所が多いですから
強く刺激するところは絶対避けましょうね。