能代から当院のホームページを見て来院してくれた20代の女性。
「股関節が3カ月くらい前から激痛で」と言うので、観察してみると、骨盤に少しの捻じれと開きはありましたが、
これが原因とは考えられず、股関節にも問題なし、他の部位をみても別段変位ない状態。
ひととおり体全体の施術をしながら「何が原因か」を考えていたのですが、さっぱりわからず・・・
「股関節の施術を得意としているはずなのに、なぜ原因がわからないんだ」と自問自答しながら、
あせりがつのるばかり・・・
そこで、どこか見落としがないか冷静に考えてみると、一箇所大事なところを見落としていたことに気づきました。
それは恥骨です。触れてみると、ひどい陥没状態でした。ここを矯正したところ、一回の施術で直りました。
今まで恥骨が原因でこんな激痛になった方を施術した経験がなかったので、そこが原因という考えがなかったのです。
たったひとつの見落としで、直すことができなかったら・・・
遠方からわざわざ来てくれたのに直すことができなかったら・・・
そう思うと「自分の未熟さ」と「固定概念で物事をみたり、考えたりする恐ろしさ」を
あらためて考えさせられた患者さんでした。こういう方には感謝ですね。ひとつ進歩します。