小学生くらいの子供の場合、からだのどこかが痛いとかで歪みが発生しても
その回復力と成長力の高さで、すぐ自分で直してしまいますが、
例えば自転車で転んだり、体育の時間に転倒したなどの強い衝撃がかかると、
その影響がからだに残り、回復できない場合もあります。
一年以上首の痛みで大変だった小学4年生の女の子、
学校の鉄棒で練習していた時に、首に痛みが出たそうです。
秋田市内の病院や接骨院に行ったが一向に良くならずに当院へ。
いろいろ観察したり、お話を聞いてみると、首を後ろに反らすとすごく痛いとのことでした。
首の骨は1番~7番までありますが、これらが連携してあらゆる方向に動かすことができます。
ひとつひとつ歪みをみても、特に歪んでいる頚椎はありませんでした。
首の動きに必要なのは、首の骨だけではありません。
頚椎より下の胸椎という背骨の動きも重要な要素になります。
首の動きに異常があるのに頚椎に異常がなければ、その下の胸椎の異常を疑った方がいいでしょう。
鉄棒で首を大きく振ったことで、胸椎に異常が残ったようで、
首を反らすと痛いが他の動きでは全然痛くないというのは、胸椎の歪みが原因です。
そこで胸椎をひとつひとつ調べ、歪んでいるところを直したら、痛みはなくなりました。
成長過程でのこのような異常は、健康的な発育への影響を考えると、できるだけ早く対処しておくべきです。
子供の場合は直る能力が高いので、1~2回ですぐ直ります。この女の子も一回の施術で直りました。