4~5年くらい前だったと思いますが、脳脊髄液が頭に溜まることにより脳が委縮し、
認知症などを引き起こしているという内容のテレビ番組がありました。
すごく興味を持って見ましたが、施術者としては何をどうすればいいのか、わからない状態でした。
この番組の実験では、認知症の方が椅子に座った状態から立ち上がり、歩いてもらうというものでした。
しかしこの方は、歩くどころか立ち上がる事すらできなかったのです。
その後、その方の脳圧を下げるために背骨(脊髄)から、脳脊髄液を注射器で抜き取って
再度歩く実験をすると、普通の方のようにスッと立って歩くことができました。
このような結果をみると、姿勢の悪さや関節の歪みによって、脳脊髄液の流れが悪くなると、
身体に影響を及ぼすことが、証明された事になるようです。
当院には子供から大人まで、難治性の問題を抱えた方、原因不明の不調、えたいの知れない不調、
精神的問題などを抱えた方が来院されます。
こういう方のからだを拝見してみますと、頭蓋骨、頚椎、背骨(脊髄)、骨盤(仙骨)の歪みがありますし、
姿勢も悪くなっていて、脳脊髄液の流れが悪くなっているのがわかります。
この脳脊髄液の流れや滞りを良くするには、関節の調整ができるようにならなければなりません。
特に頭蓋骨、頚椎の歪みをとる矯正術は、とても大切な施術です。
私はこの矯正法が2年くらい前からしっかりできるようになりました。
明日も、この脳脊髄液の話を書きます。