物を持つと手の指が痛いという方が来院
最初ヘバーデン結節かと思い、いろいろ観察してみましたが、どうも違うようでしたので
話を聞いてみると、この方は腰が悪いため、手や腕に力を込めて立ち上がったり
起き上がったりしていたのが積み重なったようです。
ためしにイスを持ってもらうと、肘と指に痛みがあり、それも左右とも全部が痛いようです。
通常指に痛みがある場合、指関節に歪みがあることが多いので
それを調整すると痛みも消えるのですが、この方は全ての指なので
ひとつひとつ調整していくと、すごく時間がかかってしまうため他の方法を考えてみることに・・・
（指関節自体に歪みは少なかったので）
「手や指に問題があれば鎖骨の関節をみろ」という教えがあります。
実際この方の鎖骨と胸骨の関節、胸鎖関節に触れると、とても痛がったので
ここを軽くつまんでしばらく（1～2分）じっとしていると、胸鎖関節が調整されました。
このあともう一度イスを持ってもらうと、不思議と指の痛みがないと・・・
指から遠く離れている鎖骨の関節が、指の痛みの原因とは思いもよらないようで
まるでキツネにつままれたような顔をしていました。