日々お客様と接してお話を聞いていると、
治せない患者さんを、漫然と長期通院させている所がいかに多いか驚かされます。
不調や絶不調の方は藁をもつかむ思いで真面目に通ってくると思いますが
そういう患者さんを全く直してあげられないことに、セラピスト(治療家)として
良心が痛まないだろうかと、本当に不思議です。
もちろん、初回から効果を出すのがむずかしいような重症の方はいらっしゃいますが
数回施術しても何も変化がないとか、多少良い変化があっても、それがすぐ戻ってしまうなら
その施術が患者さんには合っていないということです。
なんとか自分が直してあげたいと思うのは人情ですが、効果の見きわめに必要な最初の数回ならともかく
何ヶ月も何年も通い続けても直らない患者さんの労力や、時間や経済的負担のことを思うなら
「今の自分には直せません」と認める勇気もセラピストには必要だと思います。
その患者さんは「自分には直せない」のであって、直らないのではないですから
一日も早く違う治療法を試させてあげるべきです。