肩の不調を訴える方は一年を通じて実に多く
肩こり、五十肩、肩痛などいろいろありますが、
その中で多いのが「肩が痛くて夜中に目が覚める」というものです。
日中も痛みはありますが、夜寝ると痛みが増してきます。
五十肩の初期症状でもあるのですが、五十肩でない方に多いです。
寝ている時に痛みが出ると、身体を休めるはずの睡眠が辛くなり、精神的にも相当ダメージを受けます。
なぜ寝ると痛みが増すのか・・・
それは、肩の関節が前に捻じれて血管や神経を圧迫するからです。
肩関節は上腕骨骨頭と肩甲骨と鎖骨で成り立っていますが
その鎖骨と脇の下を動脈、静脈、神経、リンパが通っているので、
肩関節の捻じれによって、これらが圧迫されてしまいます。
ではなぜ寝ている時に、肩関節が前に捻じれるかと言いますと
いつも同じ側の肩を下にして寝るからです。寝てしまうと無意識でしてしまいますから、防ぎようがないわけです。
なぜ、わざわざ痛い方を下にするのかと言う疑問が出てきますが、
それは日頃から肩関節が前に捻じれていて、そちらを下にするほうが寝やすいからだと思います。
結果いつも同じ側を下にして寝てしまい、肩の状態を悪化させてしまうのです。
肩関節が捻じれる→捻じれた方を下にして寝てしまう→さらに肩関節が捻じれる→寝ている時に肩が痛い
この悪循環から逃れるには、肩関節を正しい位置に戻すことです。