あなたは体のどこかに触って、冷たい部分はありませんか。
平熱が35度台だったりしませんか。
冷えているところは血液の流れが悪くなっており、
栄養が届きにくく、働きが悪くなるため病気になりやすいのです。
逆に言えば、たとえ病気の部分でも温めて血行をよくすれば、治癒力が促進されます。
例えば、ヘソの上と下に手の平で触れてみると、ヘソの真横に境界線があるように、
ヘソより下は冷たく、上が温かいのです。
その理由は下半身は心臓から遠いので、もともと血行が良くないからです。
体温の50%前後を作り出している筋肉の70%以上は、ヘソより下にあるため、
運動不足で筋肉が使われないと、下半身から十分に熱が生まれないのです。
「下半身が冷える」ということは、単に足先が冷たいなどと言うことでは済まされません。
なぜなら、本来は下半身に存在するはずの血液や熱気がそこにいられずに、
上半身に向かって上昇していくことになるからです。
そのために心臓がドキドキしたり、息苦しい、顔がほてる、発疹、吐き気、せき、口内炎、口臭、
イライラ、不安、不眠などの「下から突き上げられる症状」のオンパレードになります。
下半身が冷たいままでは、いくら薬を飲んでもスッキリしないのは当然なのです。
また、ヘソより下が冷えたままでは、腰痛や生理痛、膝痛などの痛みが生じやすく
子宮や卵巣、膀胱など下腹部の臓器の働きも低下し、
生理不順、不妊症、頻尿、膀胱炎などにもなりやすくなります。
健康の大原則は「頭寒足熱」ですが、血行が悪く下半身が冷えるのは「頭熱足寒」で
はなはだ不健康な状態なのです。
当院には足(脚)が冷たい方がたくさん訪れます。
私は冗談で「雪女を施術しているようだ」と言ったりします。