最近たびたび、うつぶせ寝について述べていますが、なぜ悪いのかもう少し解説してみます。
身体の悪い人はあおむけで寝れないとか、腰が痛いから横向きになって寝ているとか
うつぶせになって寝ないと安心できないなど、人にはそれぞれ癖があります。
うつぶせ寝の場合、整体院で見かける穴あきベッドは家庭にはないでしょうから
顔をどちらかに向けて寝ることになります。
顔を向ける方向は、今日は右向き、明日は左向きとかはできないでしょうから
どうしても向きやすい方に向けて眠ってしまいます。
うつぶせで顔を左に向けて眠る場合、右側の頬骨が床面から頭の重さ分押されることになり
頚椎も同じ方向に向いたままになります。
7つある首の骨の上半分は右に捻じれて、下半分は左に捻じれます。
下半分の首の骨(第5~第7頚椎)が左に向くことで、左の肩コリが発生します。
上半分の首の骨(第1~第3頚椎)は顔の向きと反対の方へ向くため
後頭部から首の付け根まで全体的に見た場合、捻じれながらバランスをとっていることになります。
全てが左に向いたらまっすぐに歩けませんからね。
また、頬骨が右から押されて左を向く分、頬骨の上下は右に向き、頬骨の中で細かい歪みができます。
頬骨の内側にある上顎骨も左側に向き、鼻が歪むため鼻の通りに左右差がうまれて、鼻呼吸が辛くなります。
このような頭蓋骨、顔面骨のトラブルは
集中力の欠如、睡眠障害、頭痛、目まい、眼疾患、耳疾患、顔面神経痛などとしてあらわれてきます。