40代後半の女性、右の膝が痛いという訴え
整形外科に通院(一年間くらい)していたそうですが、だんだんひどくなって歩くのも辛い状態に・・・
病名が「変形性膝関節症」で、軟骨が減って痛いのだと言われ、痛み止めの薬と湿布が処方されたそうです。
私はこういう方が来院されると、「病院の他にどこかに行きましたか」と聞きます。
そうしたらこの方は、カイロ・整骨院・鍼灸院とかいろいろ行きましたと・・
でもどこへ行っても良くならなくて、最近は階段の昇り降りだけじゃなく、歩くだけでも辛くて・・・と
まずは観察、膝をみてみたところ悪いところがない、軟骨の減りもないし、半月板も問題ナシ
問題があったのは股関節と腸骨の歪みでした。
他のところでなぜ直らなかったのか、
それは初めの整形外科の医師が「変形性膝関節症」という診断をくだしたためです。
そのためその後の治療院の人たちも「膝」という固定観念にとらわれ、真相が見抜けなかったということです。
痛みをうったえていた膝には触れず、股関節と腸骨の歪みの改善で、
痛みはだいぶなくなったと明るい顔でおっしゃっていました。
念のために、もう一度来院していただくことにして終了しました。
誤診のために不要な心配を続けている人が多い事を、施術者は理解することが必要だと、つくづく感じました。