例えば肩こりの方が来院されたとすると、私は肩から「遠い」ところから施術を始めます。肩こりの施術は色々ありますが、私の場合は足から始めます。遠回りのやり方で満足できるのかと意外に思うかもしれませんが、肩が凝っているからと言って肩から始めるより、良い結果が出ます。

痛みのある部分から近いところから施術を始めて、すぐ結果が出るとすぐにやめてしまいがちです。ところが、痛みの部分が解決できても、他の部分にコリを残す結果となってしまいます。
肩コリの場合は、背中のコリが残ってしまいがちです。そうなると、結果が持続せず、すぐに”元の木阿弥”です。背中の凝りが肩を引っ張る結果となります。(背中の起立筋の左右差が肩凝りに影響しているのです)

遠くからアプローチすると、遠くの変化から影響が各所に残っているので、効果が持続しやすいわけです。特に肩こりの場合は、足から施術することが望ましい。

一生懸命施術しても、すぐに戻ってしまっては、意味がありません。元の状態より悪くなってしまうことも。
そうならないためにも「遠くからアプローチ」することを意識して施術をしてください。必ずいい結果を招きます。

「急がば回れ」です。
私はいつもこの言葉を念頭に施術をしていますので、他店のようにきっちり時間通りに(施術時間40分ほど)終われないのです。