様々症状を抱えて通院されているとある患者さんが、施術を終え帰り際に、「実は、尾てい骨が痛いんです・・・」と訴えましたので、再度観察してみたところ、尾てい骨が少し奥に入っている感じ。施術としては、痛くない方の尾骨をそっと撫でることで改善するのですが、直感で無理かな・・・と思い、別の施術法をすることに。

施術は、親指を調整して直しました。
この方も事務職で、このような仕事の方は親指を酷使していますので、親指が曲がっている方が多く、この方もやはり親指が曲がっていました。

親指をまっすぐに整えることで、奥に入っていた尾骨が出てきて、出っ張っていた仙骨は引っ込みました。
椅子に座っていただくと、痛くないと、喜んで帰られました。

尾骨について

座ると尾てい骨が痛いということは、骨がどうなっているのでしょう?
普通に考えると、尾骨が痛いということは、尾骨が飛び出て当たっているから痛いと思いがちですが、実は全く逆で、奥に入り込んでいる場合が多いのです。
奥に入っていると痛くないはずなのに、なぜでしょうか?
実は尾骨は奥に入っているのですが、その反動で上にある仙骨の一部が飛び出ているのです。その仙骨の一部が座ると当たって痛みが出る。つまり、正確には、尾骨が痛いのではなく、仙骨が痛いということです。