逆流性食道炎の施術をしてきて、身体的に共通した特徴があることが分かりました。
ひとりひとり丁寧に体を観察し、ひとつひとつクリアしていきますと改善します。

身体的特徴と原因

患者様の中で多い順に挙げてみます。

1.内臓下垂

内臓下垂の方は各臓器下垂していますが、中でも胃と肝臓が異常なほど下垂しています。
各臓器に軽く触れただけでも強い脈動を感じ、まるでお腹の中に心臓が何個もあるようです。その内臓下垂が逆流性食道炎を誘導します。ほとんどの方が胃下垂と肝臓下垂です。

2.胃の幽門部の狭窄と過酸症

胃内で消化された食物が幽門部を通って十二指腸に流れていくが、何だかの原因で狭くなってしまい、うまく流れていかず胃の中で発酵してしまう。胃にリンパが鬱滞したり胃壁のうっ血などによって胃の筋肉運動が鈍感化し発酵時間が長くなるのが原因のひとつ。(大量のガスに苦しんだり、お腹の膨満感がある)
もうひとつの原因である過酸症は、胃液の酸度が異常に高くなり消化性潰瘍、胃炎などを生じ、胸焼けやげっぷ、空腹時の胃痛、吐き気などがみられる。

3.胸椎と肋骨の変異変位

胸椎3、4、5、6、7番が歪むとその反対にある肋骨(胸部)にも歪みが生じてしまう。それによって食道下部、噴門部がゆるんでしまい胃液が逆流してしまう現象が起きてくる。各胸椎からでている神経は各臓器とつながっているので、これらが歪むことで内臓の機能低下を起こしてしまい逆流性食道炎に拍車がかかる。

 

次回に続く