治療家を目指している整体師のHPやブログを拝見しますと、”揉みほぐす”という言葉を目にしますが、果たしてこの先生は体のことを理解しているのか?と疑いたくなります。
筋肉は、揉みほぐせば揉みほぐすほど硬くなる習性があります。なぜ硬くなるのかをきちんと理解していれば、”揉みほぐす”というようなことはしないと思います。

体の不調、コリ、シコリ、痛みの原因の殆どは、体の歪み、関節の歪みです。筋肉は体や関節がこれ以上歪まないように硬くして守ろうとします。それをいくら揉みほぐしても、体や関節の歪みを直さなければまたすぐに硬い状態に戻ってしまいます。
もうひとつ揉みほぐしてはいけないもの、それは「筋膜」です。
筋肉の上にあり、とても重要な働きをしています。筋膜は強い力に弱く、丁度良い力でテンションをかけて施術しなければ、あとで体の不調を招きます。
次に、骨と骨をつないでいる「靭帯」も揉みほぐすことはできません。
靭帯は刺激したあとに”しめ締める”必要があります。

私は施術で押す時には、下記の三つを意識して施術しています。

  1. 筋肉は反斜筋肉を刺激してゆるめる。
  2. 筋膜はテンションをかけながらゆるめる。
  3. 靭帯は刺激したら必ず締める

いつまでも”揉みほぐす”というような施術をやっていては、人の体を本当に良くすることは出来ません。もっと勉強して上を目指してください。
上記の三つのことを意識して施術ができれば、腕は確実に上がります。