テニス肘でとても辛いという患者さん、拝見したところ、肘の周囲が腫れ少し動かしても激痛で大変とのこと。
バドミントンが好きだが、痛みでここ何年も大会に参加していないとのこと。

世間一般で言われているテニス肘は、手首を観察してみると「舟状骨」と「大菱形骨」のズレが一目瞭然。手首の使いすぎで肘に負担がかかり、肩・首・頭蓋骨までに影響がでてしまいます。手のシビレ、首の違和感、頭痛、めまいの症状が出ることもあります。

この患者さんももっと早く来院していればよかったのですが、鍼灸院に2年以上通われていたそうです。
肘は鍼や灸の痕があり、腫れていました。通い始めの頃は調子も良かったそうですが、三ヶ月過ぎた頃から鍼を刺す度、痛みが増してきたそうです。
患者さんをよく観察し、原因を掴み施術を行なわなければ、逆に悪化させてしまうこともあると思い知らされました。

この方の場合は、手首の使いすぎで手根骨が歪みそれが腕(肘)の橈骨が下がって内側へ捻れ、その結果、尺骨と橈骨の感覚が悪くなり頚椎や頭蓋骨まで影響を与えてしまったのだと思います。

施 術

  1. 手首の調整
    手根骨=舟状骨、大菱形骨
  2. 橈骨、尺骨の調整
  3. 人差し指の調整
    人差し指の第二関節=肘
  4. 橈骨、尺骨の開きの調整
  5. 腕の捻れを調整

この方は、施術後も雑巾を絞る動作をするとまだ痛いとおっしゃったので、再度橈骨と尺骨の開きの修正を何度か繰り返すことで、違和感が無くなったとのことでした。