首の骨は本来ゆるやかなS字カーブを描いていて
6~8㎏前後の頭の重さをうまく吸収する仕組みになっています。
ところが前かがみの姿勢を長く続けると、S字を失ってストレートネックになるために
重さを吸収しきれずに首の骨や筋肉への負担が増します。
その蓄積で首の凝りが慢性化して悪化し、自律神経が障害されるものです。
自動車事故などでのむちうち症や、転倒などで頭や首に物理的な衝撃が加わると、
そのリスクがさらに高まります。
自律神経は交感神経と副交感神経からなり、この二つが対で脳から伸びて臓器や器官などを調整していて
交感神経はアクセルで副交感神経はブレーキの役割をしています。
血圧や心拍数・体温・内臓の働き・瞳孔などあらゆることが自律神経によって調節され
その障害によって頭痛やめまい・疲れ目・下痢や便秘・倦怠感・不眠症といった身体的症状があらわれ
精神面ではイライラや不安・集中力低下・うつといった症状につながるのです。
なぜ首コリが気になるのか
それが将来的に「うつ」を招きうる重大な兆候だからです。
松井先生によれば、うつ病の多くが首コリに起因する自律神経失調症の諸症状であることが
45年の研究でわかったそうです。
自律神経失調症で不調の症状が進むことによって、うつ症状になりますが
首コリによってなる「頚筋性うつ」と
心因性うつ(精神的な葛藤や心理的ストレスがきっかけ、体質や遺伝的な原因)に分けられるそうですが
ほとんどの方が頚筋性うつだそうです。
次回に続く・・・