ある患者さんで、「肩こりがひどくなって頭痛がします」という方を観察してみますと、確かに肩のコリはひどく、とても辛そうでした。他にも頚椎の歪みがひどく、頭痛は頚椎が原因であると判断しました。
『肩こりがひどくなる→頭痛が起きる』のではなく実は逆なのです。

肩こりは肩が悪いわけではない場合が多いです。肩コリは肩の筋肉が硬くなり血行が悪くなった状態ですので、突然肩の筋肉が自発的に硬くなることはありませんから、必ず何だかの影響を受けて、筋肉が硬くならざるを得なかったということになり、「肩は被害者」なのです。
このような肩コリは、いくら肩を揉んでも治りません。揉んだその時だけは少し楽になりますが、根本治療ができていないので、またすぐに筋肉が硬くなり、肩コリの症状が出てしまいます。筋肉は強すぎる刺激を与えると、身体を守ろうとして硬くなってしまいますので、強く揉めば揉むほど肩コリがひどくなる場合がありますので、注意してください。

肩コリの本当の原因はどこにあるのでしょうか?

手指の使いすぎにより、腕が捻れ、頚椎や頭蓋骨が歪んでしまうのでが原因です。
頭蓋骨が歪むと頚椎もゆがみ、本来頚椎で支えていた頭が歪んだ頚椎では支えられなくなり、頚椎に変わって、首や肩の筋肉を硬くして頭を支えるようになります。その状態が肩コリです。つまり肩コリの症状より先に、頭蓋骨と頚椎の歪みがあると考えると、肩コリから頭痛に発展するのではなく、頭蓋骨の歪みが強くなって頭の中に圧迫がかかり頭痛を起こすのです。

頭蓋骨の歪みや頚椎の歪みはなぜ起こるのでしょうか?

私は『腕の捻れ』だと考えています。

手指→手首→肘→腕の捻れ→肩→首→頭蓋骨

腕の捻れを取ることで、これらの歪みは相当解決します。戻りも少なくなります。